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装甲悪鬼村正
装甲悪鬼村正



メーカーNitro+
シナリオ■■■■■■■■■□ 9.5
グラフィック■■■■■■■■■■ 10
キャラクター■■■■■■■■■□ 9.5
音楽■■■■■■■■■ 9
テーマ■■■■■■■■■ 9
総合【S】 94点

正義乱舞祭

まさに読んで字の如く入魂の作品です。「正義」をテーマに添え、本来のニトロらしさを前面に出し泥々に捏ねあげて高く高く積み上げた作品でした。

2009年最高峰と呼ばれる作品ゆえ期待も大きかったのですが、ここまでの完成度を見せられたら諸手をあげるしかないってなもんですね。

【シナリオ】
舞台は少し異なる黎明期近代日本をベースとした国家、大和。この世界における最強兵器は「劔冑」と呼ばれる装甲型の鎧。劔冑を装甲した武者たちは空を舞い、鉄塊をも破壊し、最強の戦闘兵器としてこの時代の軍事を支えています。先の戦争により敗戦国たる大和は現在戦後の混乱期……、圧政を敷く六波羅幕府、大和の占領元でありながらも沈黙を貫く大英連邦を主とするGHQ、権力の奪還を目指す朝廷と、未だ大和の治安は定まらぬ日々。さらに、出現とともにその場にいる全ての人間を殺戮する謎の武者「銀星号」の存在が人々の生活に影を落とします。

そしてそんな謎の武者銀星号にひとり立ち向かう、深紅の劔冑「村正」と、その仕手である警察官、湊景明。果たして村正や銀星号の行動意図とは? 六波羅幕府やGHQの目論見とは? 大和全土を巻き込んだ激動の戦乱が今明けようとしています。


以上、ざっくり粗筋ですね。基本的に主人公は景明なのですが、冒頭第一章においての彼は脇役であり、まずは首都鎌倉に住む高校生たちを主軸として物語が進みます。突如失踪してしまった悪戯好きなリツを、クラスメイトの雄飛、小夏、忠保が捜索するという展開です。

そして、主観的に動いていて完全にメインキャラと思わせていた彼らを惨殺や蹂躙など容赦なく不幸のどん底に叩き落すシナリオは、実に狂った鬱展開でしたね。探し人のリツは既に惨殺済みで登場すらせず、さらにヒロイン小夏を四肢切断してレイプさせるとか、レーサーになる夢を追いかけている忠保の目を潰すとか、主人公格の雄飛を斬首で殺すとか、どんだけだよと。もうホントどんだけだよと。

体験版もここまで、当時かなり話題になっていたことを記憶しています。つかみとしては良くも悪くも巧く出来ていると思います。


つかみの第一章、そして景明を主点に添えるメインストーリーは二章からとなりますね。

とにかく濃ゆいシナリオですが、そのシナリオの構成、各キャラクターの動かし方、緻密によく練られています。各々の登場人物は、それぞれの行動理念をもってしてシナリオにうまく絡んでいますし、さらに、六波羅、GHQ、景明が属する朝廷サイドのパワーバランスのとり方や、覇権を取るための各々の策略などの政治的な思惑も、押し引き絶妙なバランスで描かれます。

そして、長いストーリーに多勢なキャラクターと、読み手にも体力を求める作品ですが、実は起承転結に忠実にのっとった綺麗な構成をしていますね。一、二、三章は、各キャラの境遇や行動を説明することと、銀星号という存在を読み手に訴えかけるためのシナリオ群です。話は別物ですが章の持つ役割は全て共通しています。ここが相当量のボリュームを持った「起」

四章は景明の回想シーンにて話の受けと作品世界の広がりをもたらす「承」。ここで景明の妹の光が銀星号の仕手であり、二体の村正を兄妹で使うことになってしまった経緯が描かれます。大体の伏線が解消され、後半に向けての準備が整う感じですね。

そして以降個別ルートは、六波羅やGHQの面々を絡めた政治的な戦争と、景明と銀星号の因縁を交差させながら話が進みます。すさまじく動的に進む物語と、景明やヒロインに次々と試練が襲い掛かるまさに「転」。ラストは大抵ビターな結末が用意される「結」

上記、起承転結のそれぞれのエピソードの中身各々も、やはり起承転結を綺麗に組み立てた洗練された構成であるのは読めばわかると思います。



さて、「正義」とは何かを貪欲に描くのが本作の肝だと思います。正義という概念は、何をもってして正義とするのか、善だろうが悪だろうが殺人は殺人という真理を突く子供にはわかるまいなテーマですね。

敵をひとり殺すことで味方もひとり殺すことになる「善悪相殺」という恐ろしい縛りを持つ妖甲村正。ですがそれは名工村正一門が、各々の正義と悪は表裏一体にて立場が変わればどちらにも転ぶ、という真理と葛藤を見出してしまった先にあるものでした。

この作品がシナリオ的に成功できたポイントは、「敵味方含めて各々が己の正義を貫いている」、ここにあります。その分ボリュームは凄いですが、シナリオやキャラの描き込みは凄いですよ!



正義を盲信する少女、綾弥一条ルートは、正義のお手本ともいうべき図式、「勧善懲悪」を考察するルートです。正義を語るうえではずせないこのテーマ、上記した真理を証明せんと正義を打とうとする景明と、平和を求めて己の正義を貫く一条の、正義と悪を対比させる最後の一騎打ちシーンは胸が奮えました。敢えてその答えを提示しないビターなラストも良しです。


GHQの大尉、大鳥香奈枝ルート、非常に考えさせられるルートでした。景明は、本来優しい人間でありながらも信じた者たちを村正の呪いにより手にかけ続けていますので、精神的にはもう崩壊しかかっているのですね。すべてが終わった後に自分が「正義に裁かれ殺される」から、自分をギリギリ行動に駆り立てることが出来る。この一点が在ることで彼はなんとか自分の存在を保っているのですね。

しかし彼の状況を鑑み、与えられようとする恩赦に対して、彼は自分の拠り所をなくしかけます。許されること即ち彼が救われることではないのですが、そこで、雄飛の復讐のために景明を絶対殺すと断言する香奈枝の存在は、矛盾するように彼の生きる糧となるのです。この狂気的な場のもたせ方は本当に見事です。正義、裁きを圧倒的な理由から描いたこの構図、鳥肌が立ちました。


そして最も重厚で読み応えのある村正ルート。村正側から見た回想シーン、村正が本来の人間の姿を得る展開、互いを利用しあうのではなく互いを真のパートナーとして戦う決意をする関係性など、劔冑"村正"いう存在に強く焦点が当たります。景明と村正、ともに善悪相殺の真理を受け入れ、そのうえで自分たちはどうあるべきか……、それまでの章や他ルートで葛藤していた道をふたりで模索する展開はメインルートにふさわしい出来です。

また、銀星号の正体である、光が本当は過去の病魔から脱しておらず、銀星号事件や目の前で動いている元気な光は、彼女が深い眠りに入ったときの夢の具現であるというカラクリも鮮やかでした。銀星号の異常なまでの強さ、達観すらある圧倒的な信念、夢物語ほどの野望、それは光の夢であるがゆえの純粋化された思いの具現。非常に美しかった。

ただまぁ個人的には、ラストの地中深くに眠る金神様を呼び起こすくだりから、光が神になってしまうあまりにも派手な流れは、それまでの闇の底を這うようなストーリーを置き去りにして一気にエンターテイメント色が出てきてしまうため、もっと裏を行ってほしかった気はありますね。宇宙空間での戦闘とか笑。

ですが、それくらい無敵極まりない銀星号を倒すのが、許せない自分を先に殺す、つまり自害することで、愛する光を打破するという、作品テーマともいうべき善悪相殺にもとづいた方法だったこと、これには僕は大賛辞を送りたい!! 長いストーリーの中で、景明が呪われた自分をいかに憎んでいたか、そして光をいかに誰よりも大切に思っていたかを丁寧に描いていたからこそ、本当にこのシーンは存在感を放っています。この方法の成功は、必然的に光を景明が愛していたことを証明するため、光も救われるんですよね。思わず目頭が熱くなりました。


まあその後に、村正編と称してエピローグと呼ぶには長すぎるほどのエピローグがあるのですが、これは村正とのイチャラブ展開ですので、オマケ的なもんかと。クライマックスのピークタイムは上記「善悪相殺」を用いた光の打倒シーンです。


以上長くなりましたがシナリオ雑感ですね。奈良原一鉄さん、はじめてプレイしましたが、構成立てのうまい方ですね。もう少し全体の肉をそぎ落とせればもっと広く愛されるライターさんになると思います。



【グラフィック】
ニトロプラスですから、大工数をかけて素晴らしいゲームに仕上げてくるであろうことは想像できていましたが、それにしてもこのグラフィック、ゲームデザインは素晴らしい。作品の雰囲気を最大限に引き出す全体的なデザインはさすがのニトロですね。

また、世界観に準じて縦読みなのですが、これも最後まで気にならず読み進めることができました。気になる人は気になるかもしれません。

さらに、一枚絵のクオリティの高さ、枚数の多さも言及しておきたいところですね。なまにくATKさんですか、うまいですねえこの方。なまにくあったかい、と読むのですか笑。ずーっとニトロでは彩色担当だったのですが、本作にて初めてのキャラデザ、原画担当とのことです。もともと素晴らしい実力をお持ちの方であったとは思うのですが、初作品にてこの仕事ぶりは感嘆ものです。肉感的でバランスのいいキャラクターと、表情の作り方、構図、どれをとっても高い次元でまとまっています。

劍胄などの3Dまわりも力が入っていますね。グラフィック点は総合的に文句ナシの出来でしょう。


【キャラクター】
まず! 蜘蛛かわいいよ蜘蛛

ただの鉄の鎧だと思っていた蜘蛛が、あんなに可愛いとは。後半に出自が明かされ人間の形を取ることに成功もしますので、そこからの村正は可愛らしかったですね。若かりし頃に劔冑となったため、若干未熟なところも好印象です。

主人公の湊景明、彼はその背負った呪いや本来のキャラから、銀星号を打破する目的以外にはさして能動的ではないんですね。そこが上手かった。普段は恐ろしくダウナーながらも、使命に突き動かされて苦しみながらも懸命に行動している様が怖いくらい丁寧に描けていて痛々しかったですね。

また、善悪の表裏一体を謳う物語であるだけに、サブキャラクターの描きこみも非常に深かったです。一見敵サイドに見える六波羅面々やGHQ各々のキャラクターにも彼らなりの行動動機がしっかりと説明されます。特に六波羅の四公方である、茶々丸、童心、獅子吼、雷蝶、彼らのキャラ立ちといったら! 各々の行動理念、人間臭さ、そして勇猛さといった要素は四者四様に目を見張るものがあります。景明はまだしも、ヒロイン勢は哀しいかな完全に食われていました。

話の楔役となる湊光も良かったな。彼女の正義の描き方は狂気的で美しく、圧倒的です。景明に、兄であると共に父としての愛情をも求め、その歪んだ倫理観を正当化するために神になろうするというこの発想。ライターの力量を感じさせます。


【音楽】
音楽も作品世界観を底上げする雰囲気のあるBGMばかりです。日常シーンは和楽器やコントラバスを用いた生楽器の音色を中心に添えた綺麗なBGMが、戦闘シーンはニトロ本来の得意とするゴリ押しのギターロックが、うまいこと場面場面で機能していたように思えます。

歌付曲は5曲。ニトロ節全開で熱を上げるOP「MURAMASA」は作風によく合っていますね。個人的にはイントロが切なくEDや泣き所で流れる「落葉」、ベースを走らせるサビでの突き上げが格好よく且つ使いどころがうまい「The Call」が好きです。


以上、バルドスカイと並び、2009年度最高峰と呼ばれる装甲悪鬼村正でした。全方位的にニトロプラスの底力を見ました。合掌。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【グリーングリーン3 ~ハローグッバイ~】
グリーングリーン3 ~ハローグッバイ~



メーカーGROOVER
シナリオ■■■■■■■■□ 8.5
グラフィック■■■■■■■■□ 8.5
キャラクター■■■■■■■■□ 8.5
音楽■■■■■■■■ 8
脇役■■■■■■■■□ 8.5
総合【A】 84点

少年よ大志を抱け

青春ドタバタコメディ、グリーングリーン3です。3作目ともなると、キャラへの愛着が相当なところまで育っていますので、それだけでも楽しめるってなもんですね。

主人公は再び高崎祐介に戻り、メインヒロインはシリーズ共通して登場する朽木双葉、そしてバッチグー、一番星、天神の3馬鹿、毒ガス、轟教諭、2のメインキャラだったヘルスやホセやヒロインたち、さらに1のみと思われていた式神若葉なんかも登場しますので、グリグリシリーズを目いっぱい楽しむ大団円作品となります。

爽快に最後をまとめきってくれましたねえ。


【シナリオ】
舞台は言わずもがなの山奥の全寮制「鐘ノ音学園」。メインライターは「ゼロの使い魔」で名を馳せるヤマグチノボルさんです。相変わらずの男女含めた濃すぎるキャラたちの笑える会話を中心としたドタバタシナリオでありながらも、本作は高校三年生の二学期からの期間となりますので、卒業や進路など、大人への入り口がテーマとして描かれているところに注目です。秋の文化祭、そして卒業がメインのイベントになりますかね。 シナリオのボリュームも必要十分な量で、無理なく各ヒロインルートの物語は紡がれていたように思えます。

グリグリは日常シーンが派手なラブコメディではあるのですが、テーマが常に「別れ」なところが熱いですね。1は「ヒロインからの別れ」、2は「主人公からの別れ」、そして本作は「仲間たちの別れ」です。


また、注目したい点として「主人公に彼女がいる」という事前設定があります。大概この手のゲームは、なるべく主人公のキャラクター性が薄い状態からスタートさせて、各ヒロインとの事件、恋愛を経て二人の関係が色づけされていく、といったイメージで物語が形作られていきます。ですが、祐介にはグリーングリーン1から登場する少女双葉が既に彼女として存在するうえに、暴力的で嫉妬深くツンデレな双葉のキャラも相当濃いのですね。つまり相当にガッチリとした構図をもったうえで他ヒロインとの話も進んでいくわけです。

この点がリアリティを高めた人間関係を非常にうまく描けるメリットとなっているのですが、悪く言うと、祐介がはたから見ると節操のない奴に映るんだろうなぁということと、双葉をかわいそうな扱いにせざるを得なくなる部分が難しいということですね。ですが、他ヒロインルートでの彼女との別れはとても丁寧に描けていたと思いますし、その分TRUEと呼ぶべきメインの双葉ルートは本当に爽快感あふれる感動的なラブストーリーですので、まぁ良しではないでしょうか。当然双葉ルートは最後に攻略してください。1の早苗ルートとは違った意味で、途中で攻略してしまうと他ヒロインルートをやる気がなくなります。


上記したとおり圧倒的なのはメインヒロイン双葉ルート。特に、双葉妊娠発覚からの流れは、非常に高いシナリオ完成度を持ちます。基本的に魅力あるキャラ押しで引き付けるグリグリシリーズですが、双葉ルートに関してはキャラ抜きにしてシナリオが非常に良いです。

妊娠をテーマに添えるのは難しいと思うんですよね、流れもある程度限定されてしまうし、恋愛ゲームとしてはそこはかとなく反則技ですし。ですが、卒業後の不安を絡めつつ二人のための将来を模索していく展開、加えて「二人だけでは幸せになれない」という本作通して追及してきた答えを、3馬鹿、ちとせ、若葉、祐介の母などの脇役の好アシストを用いることで見事に証明しています。ホロリと泣かせる演出や台詞もところどころに散りばめられていて、読み手を引き込みます。

ヒロインは双葉の他に4名います。幼馴染の樫谷ちとせルート、恋を知り成長する天神葉月ルート、他人の心が読めることで自分を殺していた天神花月ルート。どのルートもそれなりのボリュームを以て綺麗にまとまっています。元芸能人の美杉舞ルートが少しだけ浮いていますかね。といいますのも、全ルート中最も印象の薄いルートであることに加えて、他ヒロインルートだと全く彼女は登場しませんので。この中でメインの双葉ルートがずば抜けているのは当然として、次いで抜けているのはちとせルートですね。グリグリ1のヒロインであった未来人千歳みどりの前世<という設定を利用した、過去との折り合いがテーマになるシナリオでした。


後半の卒業式付近は、長いシリーズの終わりを感じさせる各人の成長が見られる展開でした。ただ、轟先生からの言葉や、祐介やバッチグー、天神からの答辞、後輩とのやりとりなど、各々感動ポイントではあるのでしょうが、正直流れとしては容易に想像できる中で想像通りの言葉が紡がれます。ちょいとばかし泣かせようとする意図というかあざとさが前に出すぎてしまっているため、もう少しひねりがあればなぁと思いましたね。そういった意味では、文化祭後、夢のために突如学校を辞める一番星が最もシナリオの楔になっていたのは間違いないでしょう。

しかしなぁ、この3作目が圧倒的にシナリオの構成がよくできていて面白いというのが口惜しや。最もよく出来ているんですが、1,2をクリアしていないとキャラやシナリオの魅力が伝わりきらないでしょうから、シリーズものというのは難しいものですね。当然3作すべてプレイしている輩にとっては感慨深いものになることでしょう。各所で見られる互いを思い合う台詞や熱い友情シーンが、3作にもまたがる流れがあるがゆえに嘘臭くなく、本当に光りまくっています。

グリグリシリーズは単体でみると色々言いたいことはあるのですが、3まで通して考えると本当に残る作品だよなぁ、と思いますね。



【グラフィック】
片倉真二さんですね。相変わらず動きのあるアニメ調の魅力的な絵を描く方です。1や2のレビューでも触れていますが、この手のゲームではあまり見られないタイプの絵師であり、アニメの1シーンを切り取ったような構図も素晴らしいものがあります。

スピード感のあるCGの動きと最後にリズムの変わるサビを持つOPムービーがまたいいですねえ!ヒロインたちを回転しながら俯瞰する演出も定番です。


【キャラクター】
僕はグリグリ1から双葉スキーですので、3のメインヒロインが双葉になったと知って俄然胸が熱くなりました。まぁ1からの流れを継承できるヒロインが双葉くらいしかいなかったのも確かなのですが……。1の時は比較的カラッとしたキャラだったのですが、かなり嫉妬深く怒りっぽい面倒なタイプとなっています笑。まぁそれがまた双葉らしくもあり、個人的にはむしろ良かった。

他ヒロインとしては、葉月が凄く好きでしたね。個人的に、「元気っ子が恋を知る」というシナリオは大好物です。恋愛なんてどうでもいいやい!な子がしおらしくなる場面とかこちらも悶えてしまいますわ! このへんにグッときてしまうのは、多分ときめも2のほむらが原点になっているように思えます私。

また、3馬鹿の熱さには胸を打たれます。三者三様に本当に熱く、彼らは1からギャグ、シリアス両輪で活躍してくれましたね。祐介だけでなく、彼らもこのシリーズを通して成長しているのがわかるから良いですよね。特に本作、一番星が激烈に熱い。シナリオの楔にもなっていますし、双葉ルートでの彼の活躍も素晴らしいものがあります。ギャグ面で圧倒的ながらも締めるところは見事に締めるバッチグーも、天然なようで祐介や妹たちを本気で思い力になってくれる天神も、最高な友人キャラです。

そしてもう一人、初登場の名脇役、祐介のお母さん、桜子さんでしょう。ギャグもきいてるし、シリアスな言葉も親としての重みがあって響きます。豪胆な母親、というのはキャラが立つなあ。


【音楽】
相変わらず、気合の入った音楽構成で、例に漏れずヒロイン全員にED曲が用意されています。そして、どれもあまり印象に残らないのも共通しています笑。このあたり如何ともし難いのかな……。例えばニトロプラスの「スマガ」なんかも各ヒロインにED曲を用意していますが、それぞれは全く別のアーティストのものを利用しています。それくらい空気を変えないとぶつかり合ってしまって印象に残らないんだと思いますね。双葉EDの曲がグリーングリーン1のOPテーマだったのは熱かったですけどね。

1と2のいいとこどり+3新規のBGM群は良いです。出し惜しみなしですね。派手なシーンは過去の同様シーンで使われていたBGMを、泣かせどころも過去シリーズで印象深かったBGMを使っています。3新規のBGMも泣かせどころで使われるBGMが印象に残っていますね。1や2を彷彿とさせるシーンやキャラの時に、当時のBGMを使ってくる演出なども好印象です。


というわけで、グリーングリーン3でした。
シリーズものの体をとったエロゲの中では、インパクトもシナリオも折り紙つきの実力を持っていますよ。

関連レビュー: グリーングリーン
関連レビュー: グリーングリーン2 ~恋のスペシャルサマー~



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【ロケットの夏】
ロケットの夏



メーカーTerraLunar
シナリオ■■■■■■■□ 7.5
グラフィック■■■■■■□ 6.5
キャラクター■■■■■■■ 7
音楽■■■■■■■■ 8
タイトル■■■■■■■■■□ 9.5
総合【B】 73点

高みを目指す青春群像劇

かつてその街には「ロケットの夏」という季節があった――。

この導入だけでも何かグッと惹きつけられるものがあります。こういう青春ジュブナイルもの(18禁にジュブナイルも何もないかもしれませんが笑)は、僕は本当に大好きなので夢中になってしまいますねえ。

【シナリオ】
この雰囲気はたまらないですね。宇宙人とのコネクトや宇宙飛行産業が繁栄した世界という設定であるため、わくわくするようなSFモノかと思いきや、本作はそれらの時代が衰退し過ぎ去った後の話ですので、プレイ当初の世界観自体は、どこにでもあるような静かな田舎町の物語といった様相です。この「SFと田舎」という一見噛み合わない妙なギャップが非常に良い世界観を演出していて、ユーザーを虜にするのだと思います。

かつてロケット打ち上げの天才少年ともてはやされた主人公と、ロケットでの宇宙飛行を夢に持つ千星との出会いにより物語が動き出します。有人ロケット打ち上げ大会に出場し、空と宇宙の境界線とされる地上50マイルの高度、『フィフティー・マイルズ・オーヴァー』を目指すため、ロケット部を立ち上げ有人ロケットを皆で製作する過程を描く青春モノとなりますね。

あー設定がたまらん。


主要登場人物は、上記の主人公、千星、地球人と異星人のハーフであり幼馴染の歩、サヴォア星の王位継承問題のいざこざで地球に避難してきたセレン王女とその従者ベルチア、大人の協力者として、アンドロイド教師である顧問のはるひ先生、ロケット資材のジャンク屋を運営するチャックがいます。


地球が異星人鎖国政策をとったことで民間での打ち上げ取り組みがいまや現実的なものではなくなったこと、そして自作ロケットの失敗により歩に怪我を負わせてしまったことなどから、主人公はロケットに対する意欲を封印せざるを得なくなっています。その閉ざした心をこじあけるのが千星の登場であり、途方も無いそんな彼女の夢を皆で叶える過程が描かれるという意味では彼女あっての本作となるでしょう。ですから、最初にプレイするのは是非千星ルートをおすすめします。作品の世界観を最もよく体現している「夢」「仲間」「青春」を前に押し出したルートであり、僕が一番好きなルートでもあります。非常に清々しい話です。


対して最も感動的なのは歩ルートですので、逆にこれは最後にプレイするのが宜しいかと。ロケット製作があまりシナリオに関わらないことも含め、このルートのみ他のルートとだいぶ毛色が違います。異星人差別というテーマを比較的切り込んで描き、病原菌による地球滅亡という終末的な話の展開は、作品の性格から少し離れる気がしないでもないですが、ラストの地球滅亡寸前、ワクチンを積んだ数多のロケットが空を覆いつくし、その熱が雪を溶かし街に一瞬の夏をもたらすシーンは「ロケットの夏」というタイトルを活かした本作最大のピークシーンでしょう。

これは、レイ・ブラッドベリの短編連作「火星年代記」内における冒頭短編「Rocket Summer」の完全オマージュなのですが、50年以上前の傑作SFを引き合いにしたことや、シナリオでの生かし方含めて、非常にセンスが良いですよね。


サヴォアの内紛と絡めて二人のキャラの魅力に触れるセレン、ベルチアルートに、人の心を学び続けたアンドロイドとしての身の引き際を描き、同時にそれを何とかしようと奔走する主人公やチャックの頑張りが熱いはるひ先生ルートも悪くないですが、やはり印象としては千星、歩ルートが抜けていますかね。


ただまぁ正直言いますと、全体的に地味といえば地味ですね。ラスト付近まで共通したシナリオの流れですし分量も短いです。既読スキップとセーブを使えば10時間かからず全ルート終わるかと思います。雰囲気を楽しむゲームといった赴きが強いかと。

また、これは最たる不満なのですが、エロゲ界屈指のテーマ曲であろう「Rocket Summer」を擁しながらも、それをOPでもEDでも挿入歌でも、ゲーム内でまったく利用しなかったというのが実にもったいない。歩シナリオのロケットが集結するシーンや千星シナリオのロケット打ち上げシーンなんかでもしかかってこようものなら、涙腺はやばいことになっていたでしょう。


とはいえこの雰囲気は本当にいいものですね。共通の目的に向かって皆が頑張ることで物語が進む様は王道的なジュブナイル展開であり、僕もひとつの目的に向かって全員で邁進していた高校時代の夏を思い出しました。夜遅くまで残って頑張ったり、夢中になるあまりそのまま寝てしまったり朝早く作業を行ったり、テスト期間に活動できなくてやきもきしたり、合宿をしたり……そういった個々のユーザーに眠るかもしれない大切な記憶や郷愁を喚起させる作品です。



【グラフィック】
人気イラストレーターの小林立さんですね。ただ、立ち絵まわりと背景、塗りなど全体的にさすがに古さが否めませんね。一枚絵の方が魅力的ですが、全体としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。それから、秀逸すぎる「Rocket Summer」と胸が熱くなる文章/台詞をおりまぜたこのデモムービーはたまらんですね。是非一度見てみてください。


【キャラクター】
歩の抱える異星人設定に絡んで負のキャラも幾人か出てきますが、基本、全体的には優しい世界観を体現するキャラばかりで総じて好印象です。ヒロインの中で個人的に最も好きなのは千星です。あけすけで夢に向かってまっすぐなキャラクター、たまらず応援したくなりますね。主人公は、ロケットに対する思いを心に秘めた熱い奴ですね。概ね奔放なキャラたちの中で理性役として機能しているバランス感も良いです。

また、声優さんたちも高校生ぽいというか、敢えてなのかそうでないのかは定かではありませんが、妙に拙い感じが逆に作風にはまっているように思えます。


【音楽】
ちょっと音の古さはありますが、全体的に心地良く、瑞々しい青春といった雰囲気を演出するBGMに、主題歌の「Rocket Summer」と、音楽の出来は全体的に良いです。特に「Rocket Summer」は僕の中では、エロゲ主題歌の中でも1,2を争うといっても過言ではないくらいに好きな曲で、自分の結婚式のいち演出として利用したいくらいです笑。アコギで入る歌い出しはいつ聞いても新鮮な気持ちで心にスッと入ってきますねえ。


以上、ロケットの夏でした。
少し古い作品で相応の出来でもあるのですが、どこか僕らを惹きつけてやまない不思議な瑞々しさが印象的な作品です。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

【グリーングリーン2 ~恋のスペシャルサマー~】
グリーングリーン2 ~恋のスペシャルサマー~



メーカーGROOVER
シナリオ■■■■■■ 6
グラフィック■■■■■■■■□ 8.5
キャラクター■■■■■■ 6
音楽■■■■■■■ 7
つなぎ■■■■□ 4.5
総合【C+】 68点

閑話休題

GROOVERの人気シリーズ「グリーングリーン」の第二作です。前作が面白く、また全体的に悲しい物語の閉じ方をしていることもあり、同舞台設定で続きの話が見られるのは嬉しい限りですね。さて、ガーッと書いていきましょう。ガーッと。

【シナリオ】
舞台は前作同様、山奥の全寮制高等学校「鐘ノ音学園」。本作は、前作の祐介たちが3年生になった春から、つまり共学化が実現した時点からの話になりますね。ただし、前作の祐介、双葉をはじめとし三馬鹿たちはあくまで脇役。主役グループは、記憶をなくして全裸で気を失っていた主人公と、その同室の新入生たちになり、ヒロインは彼らのクラスメイトの女の子たちになりますね。

マップ上でヒロインアイコンを選択して、各々との日常的な小イベントを重ねていき、後半で各ヒロインルートに入る、前作同様のシステムです。日常シーンから夏休み間際の廃校問題、立てこもり、解決まで、基本的には全ルートが共通した流れに乗っています。

また途中、前作メインヒロインだった未来からのタイムトラベラー千歳みどりが教師として赴任してきます。その理由としては、同様に未来人である教え子の主人公を連れ戻しに来たというものですが、みどりも何故か本作ヒロインの一角であるため、本作の主人公でみどりを攻略出来てしまうというのが賛否両論みたいですね。「みどりは祐介のもの」といった意識をお持ちの方には苦しい展開になるかもしれません。

基本的には主人公が未来へと帰ってしまう、もしくは現代にとどまり死んでしまいますので、主人公とヒロインが結ばれハッピーになるENDはひとつもないのですね。全体的にはギャグ路線ながらも後半とENDはシリアス、というのは前作と同様の流れですね。こういう甘味と苦味を併せ持った作風は個人的には嫌いではありませんが、全ヒロイン共通して、切なさの作り方が「主人公の帰還」という同じ仕掛けなので、物足りなさは正直ありますね。


ただ、主人公帰還後の各ヒロインのその後、に関しては全ヒロイン共通して清々しく儚く描けていましたので後味は悪くありません。特にメインヒロイン格のカメラっ子真菜は、戦場カメラマンとして戦地で死んでしまう未来を変えることが出来ないながらも、その運命を信念をもって受け入れる素晴らしい閉じ方だったと思います。

廃校問題の原因作りに絡むお嬢様麻理亞ルート、DVに悩み転校してきたひまわりルートとありますが、ハーフである自身のアイデンティティを中心に描くルーシールートが、あけすけに主人公と青春を謳歌し、廃校問題解決の全貌に焦点が当てられる、最もバランスの良いシナリオでしたかね。ひまわりルートはテーマもそうですが、恐らくエピローグ時点で主人公が死んでおりますため残るものは結構ヘビーです。ここのひまわりの表情はグッときますが……。


まあ正直、前作と比べて圧倒的にシナリオの弱さを感じてしまいますね~。盛り上がりにも欠けますし、んーなんといいますか、全ヒロインのシナリオが序盤から最後まで共通した流れに乗っているというのがもったいないですね。また、主人公にアクがないうえにシナリオが希薄なものですから、けっこうグッとくるような台詞を言ってはいるのですが浮いて聞こえてしまうのは確かです。


さて、シナリオやキャラの弱さ等あるにはあるのですが、本作が微妙な位置付けとなる最大の理由は、「グリーングリーン3への布石だから」、この一言で片付けられます。

例えばみどりの存在。前作においてSF設定且つメイン格だった彼女の存在と、本作が前作双葉ルートの延長上にあるという設定は真っ向からぶつかってしまうものです。SF設定の3度使い回しが仇となることを踏まえ当然3では双葉がメインヒロインとなってきますので、当のみどりを救済し祐介以外の人間と幸せになる結末を用意したのがこのグリーングリーン2です。悪く言えばその「切り捨て」とも言える方法は賛否両論なれど、まあ流れとしてはひとつの正解ではあったのかなと個人的には思います。

また、どう見ても祐介や三馬鹿の熱さが際立っていますので、これも次作に向けた助走期間といえますし、本作メインであったヘルスやホセといった新入生たちは脇役として実際に次作で話の脇を固めます。祐介と双葉が別離中というのも、次作への大きな伏線ですし、また、天神姉妹といった次作ヒロインの存在も実は本作内で伏線提示されていますよね。

といったように、シナリオの甘さに加えて、前作と次作のつなぎとして、作品の性格的に高評価にはなりにくい不遇の作品ですね。


余談ですが、現みどりと天神が昔を思い出し「ドンツクラップ」「天神EでSHOW」の掛け合いをするシーンは、ギャグシーンながらもグッときてしまいました。みどりからすると十数年ぶりの掛け合いですからねぇ。



【グラフィック】
一方で、原画レベルは前作と比べてグワーッと進歩しています。グワーッと。片倉さんはこの手の作品では珍しいタイプの独特のアニメタッチですから、はまれば唯一無二のキャラ絵になるのですが、その流れはこの作品で決定づけられたといっていいでしょう。キャラデザインもとても良いと思います。特に真菜やひまわりといったヒロインのデザインはかなり好みでした。構図も、少し引いた視点からの絵が多く、これまたアニメの1シーンをピッと切り取ったかのような動きのある絵が多いですね。


【キャラクター】
まず、前作のバッチグー、天神、一番星の三馬鹿がガッツリ出てきます。加えて前作主人公祐介に立ち絵、ボイスが用意されているのは嬉しいところですね。外からの視点で祐介+三馬鹿を見ることで彼らの仲の良さや思い合っている雰囲気がよく伝わってきます。これはとても良かった。

残念なのは、彼らが、前作において非常に良く立っていたことと変人ぶりがはるか上をいってたことから、今作のキャラが霞む霞む。バッチグーたち上級生はたまにしか出てこないながらも、完全に今作のキャラたちを食ってしまっています。本作の友人たちの中では、ホセが一番良かったですかね。ラテン系の巨漢ですが、見た目以上の高校生らしからぬ懐のでかさが好印象です。ギャグ面も彼が抜けていたように思えます。

この男性陣の男子校ノリは前作を超えていますね。

そして男性キャラの方が多く、実際濃ゆい彼らに対して常識人たるヒロインたちが霞んでいるのも事実です笑。一番かわいかったのは丘野ひまわりタンで、僕はロリではありませんが彼女を守ってあげたくなりましたありがとうございます。声優さんの演技が良かったのもありますかね。まー彼女は設定がDVにまつわるもので、TRUEは主人公死亡、BADは父親刺殺と救いがありませんが……。


【音楽】
相変わらず曲に力をいれていますね。ただ個人的にはこの手のギターパワーポップがそんなに好きでないため、賞賛!とかは特にないです。OPの他、ED曲が各ヒロイン分用意されているのは凄いですが、前作の「星空」のように残る曲は特になかったです。BGMも前作の方が全体的には良かったかな。ただ、ギャグシーンや勢いづかせるシーンで流れるBGMのギターリフは本作の方がかっこよかったですね。


以上、グリーングリーン2です。
まあ良くも悪くもつなぎです。物語が続き切っているエロゲ3作品なんてそうそうありませんので、グリグリシリーズの一部として捉えて楽しんでプレイしましょう。

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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

まどかマギカと虚淵玄
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2011年期待の冬アニ「魔法少女まどか★マギカ」が6話折り返しです。mixiの雑記として書いたものですが、虚淵玄さんについて少し言及する内容でしたので、当ブログにも雑感程度に残しておきます。


中間地点折り返しということもありますが、だいぶシビアな感じに話が動いてきましたね。本当に面白い。


今回6話の母親とまどかとの会話の内容なんて、実にビターで虚淵さんらしい台詞で素直に「すげー」とグッときてしまいました。

ニトロプラスの彼の作品をプレイしたことのある人にはわかるかと思いますが、この人は「幸せ」を当たり前のものとして描きません。現実の厳しさを負の観点も交えながら貪欲に言及します。だからこそ薄っぺらなものにはならずリアルで、僕たちは痛みを覚えながらも彼の物語を愛するんですね。


僕は今回のまどかマギカを通して、虚淵玄という人は本当にプロフェッショナルな人なんだなぁというのを再認識しています。

思えば去年「Angel Beats」ではエロゲライターの麻枝准さんが総脚本を執筆するということで凄く話題になりましたよね。結果は、商業的という意味でも、またファンを引き付けたという意味でも成功だったと思いますが、じゃあアニメとして名作だったかというと決してそんなことはなく、"アニメ"という形式を取ったがゆえに魅力を表現しきれず微妙な感じになってしまった、そんな作品だったと思います。や、僕は好きなんですけどね、客観的に考えてです。

ですが、ここまでのまどかマギカを見ていると、そのキャラのバランス感や30分の制限時間内でのシナリオの進め方など、虚淵さんには、自分のシナリオを、自分の設定を、アニメとしてどうすればうまくまとまって魅力的に見えるかということがわかっているように思えてなりません。

当然虚淵シナリオですので、バランス感云々以前にダークな展開を見せる引き付けるシナリオであることも前提として間違いがないです。ADVゲームとアニメという、違う畑の作業であるというに、彼の作風にブレがなく、安定感が凄いんです。

6話は、後半の魔法少女のひとつのカラクリの伏線消化も鮮やかで良かったですねー。30分があっという間ですわ。あとあれだね、主題歌、コネクト、凄い良いですよね。


絵が蒼樹うめてんてーなんでギャップが凄いですけどねww
続きが本当に楽しみ!! なアニメなんです。