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【ランスクエスト】
ランスクエスト



メーカーAlice Soft
シナリオ■■■■■■■□ 7.5
グラフィック■■■■■■■■□ 8.5
キャラクター■■■■■■■■ 8
音楽■■■■■■■■ 8
旧来ファン生殺し■■■ 3
総合【A】 80点

閑話休題

待ちに、待ちに、待った5年ぶりのランスシリーズです。派手に壮大に突き詰めたシナリオを持つ「Ⅵ ゼス崩壊」、ゲーム性・中毒性を突き詰めたシステムを持つ「Ⅶ 戦国ランス」、二大ランス作品を受けてリリースされたのはRPG形式をとったマルチシナリオ形式のカラー編でした。

【シナリオ】
前作、美樹の魔王覚醒により氷漬けの呪いにかかってしまったシィルを救うために「カラーの森」へやってきたランス。シィルの呪いを解く方法をなんとか教えてもらって、且つカラーの美女たちとエッチしまくるぞーがはは、といったシナリオですね。

基幹となるシナリオは、ランスがカラーの女王パステルをレイプすること、それにより彼女の復讐を受けること、やがてランスとパステルの子ども、リセットが登場することですね。

「カラー」という存在はランスシリーズのみならず、アリスソフト全体の作品群の中でもかなり重要な位置づけとなっていますので、中途半端には描かないだろうと思っていましたが、まさかランス作品まるまるひとつ当てるほどの規模になるとは思いませんでした。

正直流れとしては妥当且つ想像しうるもので、シナリオ的に優れていたかというとそうでもありません。ですが、ランスシリーズおなじみの面々が冒険を繰り広げるだけで引き込まれてしまうのもまた事実。

旧キャラ、新キャラ多数入り交えながら様々な「クエスト」と呼ばれる大小イベントをこなしていきますが、シリアスな展開は特になく、基本的にはランスにかけられたパステルの呪いを解くためのドタバタ劇です。結局シィルの呪いは解けませんで次作持ち越しなので、扱いとしては、ヘルマン編への繋ぎとしてのカラー編、ちょうどランス5Dのような閑話的なお話であったのかなと思います。ただ、当然ながら正史のランスシリーズですので、主要キャラの交替や死亡、新キャラの登場など、次作以降への設定の引継ぎに関して重要な要素はそれなりにありました。

個人的にはヘルマン編を控えたカラー編ということで、ハンティ・カラーを筆頭としたパットン一味が話に絡んできてくれたら良かったのになあなんて思いましたけどね。ここは次作への伏線張られてましたけどね。


印象に残っているクエストは、鈴女が死ぬクエストですね。確かに戦国ランス時に「くのいちの寿命は短い」云々といった伏線こそありましたが、まさか次作で死んでしまうとは……。戦国ランス登場の中で最も立っていたキャラの一角だっただけに残念です。ですが、彼女の意志を継いだかなみが今後重要キャラに育っていくのではという期待感もあります。

魔人も、サテラカイトという鬼畜王時代ではおなじみだったキャラが登場するのは嬉しいところでしたね。彼女たちは次作以降も絡んでくることでしょう。

しかし各キャラの後日談を読んでいる限り、今回のクエストで新登場したキャラたちは今後出てくるのでしょうかね??クルックーくらいしか次につながるキャラが見当たらないのですが……。


【グラフィック】
まず原画方面についてですが、原画自体は文句なしです。織音さんを完全メインに据えたCG群は魅力に溢れています。が、Hシーンは案外物足りないかもしれませんね、というのも下にも述べますが、ランスシリーズを牽引しているはずの旧キャラのものがほとんどありません。。。

続いて、アリスソフトお得意のゲーム性の部分ですが、今回のクエストシステムはとても面白い仕様だったと思います。いわゆるダンジョン攻略、対面型戦闘、イベント、といった要素を含んだ王道RPGではありますが、面白いのは、一本道のストーリー形式ではなく、イベントをすべて個別に区切って何度でも選択可能にしたという点ですね。ひとつひとつの小さいRPGが集ってランスクエストという大きなRPGになっているという一風変わった形なのですが、これが個人的にはなかなかやりやすくて良かったと思います。

基本ダンジョンには5人編成で臨むのですが、各キャラにはそれぞれ行動回数制限があったり、パーティーメンバー交替も限られていたりと、色のある各ダンジョンで、誰をどう配置して戦い抜くかといった要素を常に考えながら進ませるのは巧いですね。このあたりは「ゼス崩壊」がベースとなっています。そもそもRPG好きということもあり、ゲーム仕様に関しては満足しています。

厳しかったのは、レベル上げの作業をだいぶ要するということですね。それも、難易度上必要とされるのではなく、シナリオ上レベル35にならないとHが出来ず、しかもHすると女の子がレベル1になってしまうという、呪い「モルルン」の仕様、これが時間のない社会人エロゲプレイヤーの僕としては本当にきつかった。まぁHシーンを見ずになりふり構わず進めるというのであれば良いのかもしれませんが……。このあたり、Hシーンをうまく豊富に配置するアリスソフトにしては珍しい単純な筋トレ仕様であり、あまり親切設計ではありません。


【キャラクター】
中心に据えられている新キャラたちが、旧キャラに比べて薄いのが難ですね。サチコ、アルカネーゼ、キバ子など好きでしたが、次作以降で楔となるようなキャラではありませんでしたし、恐らくクルックーがAL教大幹部として次作以降も関わってくるのでしょうから、彼女のキャラの魅力をもっと出してあげるべきでした。まぁこれはランスシリーズという長い歴史がありますので旧キャラと比べるのは酷なハードルかなと思うのですが、前作の戦国ランスのキャラクターたちはそのハードルを越えてきましたからね。

さらに、非常に多くの旧キャラが出ているにも関わらず、なんというかな、「出ているだけ」といった感じなんですよね。謙信やリアといった一部のキャラを除いて、ほとんどの旧キャラは登場こそするものの、シナリオには関わってきませんし、固定Hシーンも原画もありません。これは一見さんはまだしも旧作からのランスファンからすると生殺しに近く、非常にもったいない。本当に、あげるとすれば鈴女くらいかな? 旧キャラたちは彼女たちにまつわるエピソードも何も進みませんから、別にいなくても変わらなかったという位置づけでしょう。

カラー勢の中では、個人的には強いんだけどダメダメな女王、パステルが案外好きでした。彼女は次作以降も出てくるでしょうね。楽しみです。人気が高いのはリセットでしょうかね。とにかく可愛いのですね、がははー。


【音楽】
Shade節あふれる音楽で全体的には本当にいつも通りで問題ないと思います。RPGを意識したピコピコ系のBGMなんかもあって面白いですね。ですがやはり強烈なのは、おなじみの曲を大胆にアレンジした、デモムービーにも使われている「我が栄光」でしょう。やばいかっこいいです。


以上ランスクエストです。もう今からヘルマン編が楽しみで仕方がありません。


テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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