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【新・御神楽少女探偵団】
新・御神楽少女探偵団



メーカーelf
シナリオ■■■■■■■■ 8
グラフィック■■■■■■■■ 8
キャラクター■■■■■■□ 6.5
音楽■■■■■■ 6
蘭丸■■■■■■■ 8
総合【B】 72点

大正浪漫

プレイステーションで人気を博していた「御神楽少女探偵団」シリーズがなんとエロゲになって戻ってきました。なんという展開、なんというエルフ。

【シナリオ】
時は大正、失踪してしまった探偵事務所所長の御神楽時人を追って大陸大連へと渡る所員の巴、千鶴、滋乃の三人。そこで引き起こされる猟奇事件の数々、彼女たちは事件を潜り抜け所長の時人を見つけ出すことができるのでしょうかってなもんです。

エルフお得意の推理アドベンチャーですね、テンポよく読ませる構成展開はこなれたもので、さすがの大御所といったところ。画面上やセリフなど事件の手がかりになるとユーザーが判断した部分で任意に推理トリガーを引き、ポイントを貯めることで場面を展開させていくシステムは画期的且つかなり面白いものでした。

1章あたりで、事件の導入発端が描かれる事件編、上述の推理トリガーを用いユーザー推理していく捜査編、トリガーで貯めた情報を基に推理を展開する解決編と3構成から成ります。プラス、各章で少しずつ出てくる一番大きな事件の断片を紡いでいき、ラストに収束していく感じですね。推理モノのドラマ形式といっていいかと思います。ま、ミステリーとして凄いトリックがあるわけでもないし、黒幕も何だかイマイチなので、どちらかといえばシナリオそのものを楽しむ感じです。

ただ、なんだろな。シナリオは確かに良いんだけど一周すればストーリーはコンプですし、CGもほとんど埋まってしまうので、思い返せば確かに面白かったんですが、いまいち印象に残っていない。各々の物語もそんなに長くないですし、それが物足りないといえば物足りないところですかね。実はPS版の前2作が同時搭載というボリューミーな内容となっているので、それもあわせてプレイするとここは気になりませんが、ま、本作のみって評価だとやっぱり全体量は少ないんじゃないかなぁ。まとまりはいいですけどね。

ちなみに時人をかくまっている中華料理屋の少女芳蘭タソが、実は御神楽探偵事務所の助手蘭丸君であったとは、最後まで微塵も思いませんでした。途中であわや濡れ場みたいなシーンもありましたが、危ないところでした笑


【グラフィック】
エルフですんでね、問題は特にないです。背景もキレイですし、絵もかわいいし、グロ絵も気持ち悪いし、さすがです。前二作はちょいとね…はっきりいってかわいくないんですが、新御神楽に入った途端にレベルが格段とアップします。

さめだ小判さんの絵は好きです。巴が馬鹿笑いしてる立ち絵など、ヒロインたちの表情が崩れたときの絵も好きです。オッサンや奇人どもの絵もよく気持ち悪く描けていますし、エルフ的な原画家さんかもしれません。


【キャラクター】
少女3人組は、活発ポニテ少女、三つ編み眼鏡少女、ツン系お嬢様、とアニメにでも出てきそうなほどバランスがとれています。まぁそもそも御神楽少女探偵団シリーズが、PSのコンシューマからスタートしたのもあって、エロゲ独特の奇人系ヒロインはひとりもおらず、正統派王道ヒロイン3人で固めています。個人的には、3人の中でもとりわけ視点の中心になることが多いというのもありますが、活発ポニテの鹿瀬巴が一番好きです。

サブキャラとしては、前作からの野上糸、それから中華料理屋の面々も熱かった。そして女装した蘭丸が一番かわいかったのはここだけの話にしてください。


【音楽】
OPは昭和歌謡とジャズを合わせた雰囲気ある曲です。全体的に、世界観を崩さないような音楽がそろっています。ただまぁエルフは音楽で魅せようとはしない会社なので、地味な音楽が多いのも確かです。


以上、新御神楽少女探偵団でした。PS版からプレイしていた人は、18禁ゲームになって愕然としたか狂喜したかのどちらなんでしょうねぇ。でも面白かったので続編を期待したいところです。



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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