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【晴れのちときどき胸さわぎ】
晴れのちときどき胸さわぎ

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メーカーカクテルソフト
シナリオ■■■■■■■ 7
グラフィック■■■■■■ 6
キャラクター■■■■■■■ 7
音楽■■■■■□ 5.5
テンポ■■■■■■■■ 8
総合【C】 64点

夫婦漫才的ラブコメ

95年カクテルソフトより発売された作品、もう15年近く前の作品になるんですねぇ。。。今の感覚でみると全てにおいて足りない部分があるのは否めないのですが、当時ほとんどエロゲをプレイしたことがなく、この手の王道ラブコメエロゲ慣れしていなかった僕は、けっこうなインパクトとして心に残っています。

【シナリオ】
一応シリーズもので、前作「晴れのち胸さわぎ」の続編ということになっているようですが、前作をプレイしておらずとも問題なくプレイできます。舶用学院生徒会長であるかずひこは、前作で晴れて副会長の千尋と付き合いだすことになります。しかし、「スカート膝上30cm」という公約を掲げて当選しただけのことはあるこの主人公、節操がなくセクハラに余念なしの男で千尋の鉄拳制裁が続く毎日です。

ある日龍神を祀る日宮神社に、刻美という"曰く"親戚の子が転がりこんできますが、彼女はかずひこのことを「お兄ちゃん」と呼び旧知であるよう振舞います。何かがおかしいながらも、かつての記憶と夢の残滓からそれを受け入れるかずひこ。そんな中舶用学院では謎の集団緊縛事件が起こるのですが、事件も解決しないまま、舶用学院ご一行は修学旅行に出ることになります。千尋、千尋の姉、クラスメイト、日宮神社の面々に加えて、宿泊先で働いていたかずひこの幼馴染やバスガイドさんなんかを巻き込みつつ、その旅先でもやはり同様の緊縛事件が起こったり、刻美が持っている謎の懐中時計とかずひこに宿る龍神の力が作用した結果、時空転移も起こってしまい…。


という、SF作品なのですよ、実は。


時空転移の設定をうまく使って様々な伏線をシナリオの仕掛けとして鮮やかに用いる場面も多く、結構わくわくしながら読んでいたように記憶しています。また、前半の怒涛のギャグ展開に反して、後半はシリアスめな流れをとり、最後はご都合主義ではありますがウルッとくる展開をみせますので、全体としては満足度が高く、ボリュームを感じる内容でした。

前作で千尋と付き合いだしたという設定を崩さないように、基本的にはパラレルワールド上で他ヒロインとHをするという流れをとったりもしていますし、まだまだ続編をリリースできる余地はあったと思うのですが、本シリーズは本作で打ち止めになってしまっているみたいですね。続編があれば絶対プレイしていたでしょうが…残念です。


【グラフィック】
画面をところ狭しと動き回るエフェクトが面白いです。この時代の作品でこれだけコロコロと動くのはけっこう凄いことなんじゃないでしょうか。ただ、かずひこが誰かにセクハラをすると即座に千尋の鉄拳制裁がエフェクトと共にカウントされていくのですが、これが実にうざったい、というかすぐ飽きる。このカウント数もシナリオに絡んできたりはしないみたいですし…。

絵は大田武志さん、今見ると幼めかなーとか思いますけど当時は凄く好きだったすね。でも何か千尋がヒロインっぽくないんですよねー。絵的に地味で、むしろ月美、なぎさの方がよっぽどメインヒロインの様相です。まぁある意味このストーリーは、ポジションこそ千尋がメインヒロインですが、月美がシナリオ的には完全にメインヒロインだったといっても差し支えないので、そういった印象も根付いているからかもしれません。



【キャラクター】
キャラクターはよく描けています。主人公、ヒロイン、サブキャラと個性あふれる変人たちが集っているおかげでシナリオにいいテンポが生まれていることは間違いなく、非常に動的な作品にしあがっています。唯一もったいなかったのはメインヒロインにしてかずひこの彼女である千尋かな。前半は暴力彼女としてだいぶ暴れるのですが、彼女は本作において「かずひこの節操無さに疲れ恋人関係に自信が持てなくなる」という役割を与えられるため、中盤以降かなりしぼんで空気化してしまいます。逆にサブヒロインの月美と刻美、彼女たちは時空転移関連のイベントに密接に関わるキャラクターなので、上にも述べましたが、むしろ彼女たちがメインヒロイン格だったといってよいでしょう。

出てくるキャラは皆濃く、奇人変人を駆使したギャグ面はかなりぶっ飛んでいたように思えます。生徒指導だか教頭だかを、かずひこに化けた珠美がレイプしてしまうシーンなどはかなりウケました。まぁ中でも体育教師の変人ぶりが群を抜いていましたかね。「スポオッツしよう!」 はしばらく頭から離れませんでした笑


【音楽】
特にこれといったBGMもありません。Hシーンの「時を忘れるほどに」、泣かせどころの「永遠の決意」あたりが良かったでしょうか。


以上、晴れのちときどき胸さわぎです。絵に描いたようなドタバタラブコメで良作でした。カクテルソフトの作品とは思えません笑


↑amazonで購入できることが驚きです笑

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

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