遺作
elf真骨頂
とんでもねえキャラ登場させたなと思いました笑。エルフってのはどうにも嫌悪しきれない絶妙な奇人を生み出す技術に関してものすんごい定評がありますが、こんなんエルフじゃなきゃ生み出せないだろうなと思います。まぁ後に兄弟として臭作、鬼作・・・と順次現れていくわけですし、実際臭作大先生と鬼作大社長様はより偉大でしたが、最初のインパクトという点ではやはり彼でしたね。
【シナリオ】
一通のラブレターに誘われるように旧校舎へと赴いた主人公は、そこに同級生や憧れの女子生徒、教師などが同様に集められていることを知ります。首謀者は用務員の怪しいオッサン「伊頭遺作」、集められたメンバーに対して何かしらの復讐感情を抱いています。さらに旧校舎は外に出られないように細工がされていて、そんな状況から主人公たちは無事脱出できるんかいなという話です。
ところどころで手に入るアイテムをどこでどうやって使うのか考えつつ、脱出に向けて行動を重ねていく、『考えて、解く』のキャッチフレーズにふさわしい脱出ミステリーゲームです。難しすぎず、かといって簡単すぎず、やりごたえがあるレベルにうまく落とし込んでいる印象ですね。雰囲気は非常によく出ていて、夜の旧校舎という閉鎖感と遺作の執拗な追いたてが世界観をうまく作り上げています。とにかく遺作が気味悪すぎて最高です♪
遺作はあの手この手で主人公ご一行を追い詰めていきます。とる行動やアイテムの使いどころを間違えると、突然仲間が行方不明になり、後に遺作からの陵辱ビデオが届きます。
この流れがまたうまいというか、なんともいえないツボを突いているというか…いや、僕の趣味とかではなくですね、その流れがうまいんですよ本当に。エロシーンにも必要性や重点を置くところはエルフは偉いですね。名作と呼ばれる作品は、たいていエロシーンが薄いじゃないですか。それはそれでまぁ形として良いんですが、エルフやアリスといった老舗メーカーって、"18禁ゲーム"メーカーであることのこだわりを持っているような気がします。
それはさておき、誰かがつかまってしまうともうバッドエンドなわけですが、うまく手をかわしながら謎を解いていくと、全員で脱出劇を図ることが出来るわけですね。途中からなんとなく怪しい親友の陣八君が共犯者なわけですが、そこにいたる流れが、思い返してみると実にうまい。
一年前に妹が変死を遂げた謎を追いかけている美由紀は陣八が怪しいと最初から踏んでいるのですが、主人公は陣八をかばい続けるんですよね。最後、本位の行動ではなかったことを陣八も懺悔するわけですが、結局最後の最後には皆を裏切ってしまう。かばい続けるとBAD END、最終的には主人公にとっての親友である彼を見捨てなければならないという決断の果てにHAPPY ENDがあります。
あまり良い言い方ではありませんが、この何とも後味の悪い感じが非常に遺作らしくて良かった。どんな理由があろうと、彼女を見捨て、仲間たちを拉致し、最終的に殺害されるかもしれない計画に加担していた陣八君は絶対に幸せになってはいけません。
しっかし美由紀の追っていたその真相も、陣八の彼女(美由紀の妹)とのSEXを強要した後、それを拒んだ際に気絶しまった彼女を結局レイプした挙句本当に殺してしまうというもので、遺作のオッサンえぐすぎますわ。
【グラフィック】
ま、古いゲームですんでそのへんは今の視点で見てしまうとあれですが、当時は綺麗だと感じていましたし、何よりエロシーンが濃くて濃くて。また、伊頭家共通のこの見てくれをここで生み出したことは評価です。
【キャラクター】
主人公の小暮健太君、いいっすね。往年のエルフはかっこいい主人公ばかりですが、彼も高校生のくせに頭のキレる出来る男です。しかしそれ以上にかっこよかったのはメインヒロインの一角、橘美由紀。後半の彼女のキレ具合は、それまで活躍していた主人公がショボく見えてしまうくらいです。また、彼女は主人公に思いを寄せているクーデレのため、その片鱗がたまに見え隠れするのもいい感じです。
それと対になるメインヒロインが、主人公が思いを寄せている浅川琴未。彼女は典型的お嬢様タイプであり、美由紀とは全くタイプの違うヒロインです。彼女も性格見た目◎の良ヒロインで、なんとしてでも遺作の手から守ってあげたいところです。
このメインヒロイン2名のみHAPPY ENDがあります。主人公がずっと思いを寄せているのが琴未なわけですが、本編すべて通してしまうと、やはり美由紀に傾いてしまいますね~。
そしてそして、本作最大のキャラといえばやはり遺作大先生ですが。彼は怖すぎます、エロすぎます、キモすぎます。
【音楽】
臨場感たっぷりです。追い詰められていく感じがよく出ています。この音楽で、あの雰囲気ならばプレイするものを皆ゲーム世界へ引き込むことでしょう。
以上簡単ではありますが。
陵辱系ゲームというものは、僕自身もそんなに好みではないですし、一般的にもそんな引きのあるジャンルではないでしょう。ただ、この伊頭家シリーズに関していえば、絶妙なシナリオ構成と展開、キャラクターから、意外と幅広いリーチを持っているのではないかなぁ、ということでオススメできる陵辱ゲーです。
関連レビュー: 臭作
関連レビュー: 鬼作
メーカー | elf |
シナリオ | ■■■■■■■■□ 8.5 |
グラフィック | ■■■■■■■□ 6.5 |
キャラクター | ■■■■■■■□ 7.5 |
音楽 | ■■■■■■ 6 |
変態ホラー | ■■■■■■■■■■ 10 |
総合 | 【B】 73点 |
elf真骨頂
とんでもねえキャラ登場させたなと思いました笑。エルフってのはどうにも嫌悪しきれない絶妙な奇人を生み出す技術に関してものすんごい定評がありますが、こんなんエルフじゃなきゃ生み出せないだろうなと思います。まぁ後に兄弟として臭作、鬼作・・・と順次現れていくわけですし、実際臭作大先生と鬼作大社長様はより偉大でしたが、最初のインパクトという点ではやはり彼でしたね。
【シナリオ】
一通のラブレターに誘われるように旧校舎へと赴いた主人公は、そこに同級生や憧れの女子生徒、教師などが同様に集められていることを知ります。首謀者は用務員の怪しいオッサン「伊頭遺作」、集められたメンバーに対して何かしらの復讐感情を抱いています。さらに旧校舎は外に出られないように細工がされていて、そんな状況から主人公たちは無事脱出できるんかいなという話です。
ところどころで手に入るアイテムをどこでどうやって使うのか考えつつ、脱出に向けて行動を重ねていく、『考えて、解く』のキャッチフレーズにふさわしい脱出ミステリーゲームです。難しすぎず、かといって簡単すぎず、やりごたえがあるレベルにうまく落とし込んでいる印象ですね。雰囲気は非常によく出ていて、夜の旧校舎という閉鎖感と遺作の執拗な追いたてが世界観をうまく作り上げています。とにかく遺作が気味悪すぎて最高です♪
遺作はあの手この手で主人公ご一行を追い詰めていきます。とる行動やアイテムの使いどころを間違えると、突然仲間が行方不明になり、後に遺作からの陵辱ビデオが届きます。
この流れがまたうまいというか、なんともいえないツボを突いているというか…いや、僕の趣味とかではなくですね、その流れがうまいんですよ本当に。エロシーンにも必要性や重点を置くところはエルフは偉いですね。名作と呼ばれる作品は、たいていエロシーンが薄いじゃないですか。それはそれでまぁ形として良いんですが、エルフやアリスといった老舗メーカーって、"18禁ゲーム"メーカーであることのこだわりを持っているような気がします。
それはさておき、誰かがつかまってしまうともうバッドエンドなわけですが、うまく手をかわしながら謎を解いていくと、全員で脱出劇を図ることが出来るわけですね。途中からなんとなく怪しい親友の陣八君が共犯者なわけですが、そこにいたる流れが、思い返してみると実にうまい。
一年前に妹が変死を遂げた謎を追いかけている美由紀は陣八が怪しいと最初から踏んでいるのですが、主人公は陣八をかばい続けるんですよね。最後、本位の行動ではなかったことを陣八も懺悔するわけですが、結局最後の最後には皆を裏切ってしまう。かばい続けるとBAD END、最終的には主人公にとっての親友である彼を見捨てなければならないという決断の果てにHAPPY ENDがあります。
あまり良い言い方ではありませんが、この何とも後味の悪い感じが非常に遺作らしくて良かった。どんな理由があろうと、彼女を見捨て、仲間たちを拉致し、最終的に殺害されるかもしれない計画に加担していた陣八君は絶対に幸せになってはいけません。
しっかし美由紀の追っていたその真相も、陣八の彼女(美由紀の妹)とのSEXを強要した後、それを拒んだ際に気絶しまった彼女を結局レイプした挙句本当に殺してしまうというもので、遺作のオッサンえぐすぎますわ。
【グラフィック】
ま、古いゲームですんでそのへんは今の視点で見てしまうとあれですが、当時は綺麗だと感じていましたし、何よりエロシーンが濃くて濃くて。また、伊頭家共通のこの見てくれをここで生み出したことは評価です。
【キャラクター】
主人公の小暮健太君、いいっすね。往年のエルフはかっこいい主人公ばかりですが、彼も高校生のくせに頭のキレる出来る男です。しかしそれ以上にかっこよかったのはメインヒロインの一角、橘美由紀。後半の彼女のキレ具合は、それまで活躍していた主人公がショボく見えてしまうくらいです。また、彼女は主人公に思いを寄せているクーデレのため、その片鱗がたまに見え隠れするのもいい感じです。
それと対になるメインヒロインが、主人公が思いを寄せている浅川琴未。彼女は典型的お嬢様タイプであり、美由紀とは全くタイプの違うヒロインです。彼女も性格見た目◎の良ヒロインで、なんとしてでも遺作の手から守ってあげたいところです。
このメインヒロイン2名のみHAPPY ENDがあります。主人公がずっと思いを寄せているのが琴未なわけですが、本編すべて通してしまうと、やはり美由紀に傾いてしまいますね~。
そしてそして、本作最大のキャラといえばやはり遺作大先生ですが。彼は怖すぎます、エロすぎます、キモすぎます。
【音楽】
臨場感たっぷりです。追い詰められていく感じがよく出ています。この音楽で、あの雰囲気ならばプレイするものを皆ゲーム世界へ引き込むことでしょう。
以上簡単ではありますが。
陵辱系ゲームというものは、僕自身もそんなに好みではないですし、一般的にもそんな引きのあるジャンルではないでしょう。ただ、この伊頭家シリーズに関していえば、絶妙なシナリオ構成と展開、キャラクターから、意外と幅広いリーチを持っているのではないかなぁ、ということでオススメできる陵辱ゲーです。
関連レビュー: 臭作
関連レビュー: 鬼作
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